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作品について

 去る平成18年7月27・28日に開催された第39回日本胸部外科学会・
九州地方会(於・小倉)において、平成16年2月の日本心臓血管外科学会総
会以来二回目となるイラスト展「伝えるチカラII ―さらなる精緻な表現へー」
にてイラスト等を出品させていただきました。
 関係者各位にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

 以下は展示場での作品についての解説文の一部です。

 今回は前回の展示から現在に至るまで(2年4ヶ月ほど)に描いた作品を中
心に(既出作品7点を含む)53点を展示させていただくこととしました。こ
の中には論文執筆や学会発表に際しての各地の先生方のご依頼に応えたものも
少なからず含まれておりますが、その中の多くがすでに上梓され、あるいは現
在in pressの状態にあることは、たいへん光栄なことであり意義あることと感
じております。

 私は一外科医であり実地医家でありまして、本業のイラストレータではなく、
絵柄はご覧のとおり一定の形をとっておりません。本格的に画の勉強をされた
方ならとっくに習得しているはずの基本技術を多くの点で私は持ち合わせず、
その代わり一枚描くごとに何らかの新たな発見があり少しずつ身につけている
ような発展途上の描き手であります。

 かような未熟者であり、自信のないことだらけなのですが、こと解剖学と外
科学をひととおり学んできた上で描いているという点においてだけは、少しだ
け自信があるのです。そして単純に、解剖のスケッチや手術の記録を描くこと
が、私は大好きなのであります。

 そのような私のイラストを認めてくださった、イラストの著作権を共有する
依頼主の先生方には、この度の展示に際しての所属・氏名および論文等の提示
について例外なくご快諾をいただきました。九州地方会に出席できない方もお
られますが、それを承知の上で、この場をお借りしてあらためて御礼申し上げ
ます。


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